土地や建物、機械や自動車など、企業が長期にわたって使用する資産は固定資産といいます。固定資産はその種類により、以下のような勘定科目を適宜選択して記帳することになります。
土地 | 土地の所有権を表す勘定科目です。なお、土地は減価償却の対象とはなりません。 |
建物 | 事務所や店舗などの建物をいいます。構造や用途により耐用年数は異なります(以下同様)。 |
建物付属設備 | たとえば内装工事であったり、給排水設備であったり、間仕切りであったりなど、建物にくっついて使用される物品(建物に附属して一体となす物品)をいいます。 |
構築物 | たとえば井戸であったり用水路であったり橋であったりなど、人為的な構築物のうち、建物やその付属設備以外の物をいいます |
車両運搬具 | 自動車や自転車・二輪車など、人や貨物を運搬するためのものをいいます。なお、海上輸送の運搬船は船舶、航空輸送の運搬具や航空機という勘定科目を使用します。 |
工具器具備品 | 作業用の工具や器具類、事務所で使用するパソコンや応接セット・電気器具などいわゆる備品とされる物品をいいます。なお購入金額が10万円未満であったり耐用年数が1年に満たないような物品は資産計上はせず、消耗品費という費用勘定を使って処理します。 |
その他、生物なども固定資産としてされることもあります。
固定資産は、上記のような物理的なカタチをもつ有形固定資産とは別に、権利など物理的なカタチをもたない無形固定資産とがあります。