土地の所有権を購入した時は「土地」という固定資産の勘定科目を使って記帳します。
固定資産を含む資産グループの勘定科目の仕訳ルールは、増加は左側(借方)、減少は右側(貸方)に記帳することです。
したがって土地を現金100円で購入した時の仕訳は次のような形になります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
土地 | 100 | 現金 | 100 |
土地を購入することにより、土地という100円の資産が増加しますので、左側(借方)に「土地 100円」と記入してください。同時に現金という資産が100円減少していますので右側(貸方)は「現金 100円」となります。
なお、土地を購入する際に不動産屋に仲介手数料を支払った場合など、土地の購入に関連して発生した費用(付随費用といいます)については土地の取得原価に含めて処理することになります(固定資産の取得原価の算定については固定資産を購入した時の仕訳の基礎も合わせてご参照ください)。
では、下記の具体例で土地を購入した時の仕訳をもう少し詳しくご説明いたします。
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土地を購入した時の仕訳例
土地を1,000,000円で購入した。なお土地の購入に際し不動産屋の仲介手数料として30,000円が発生している。土地の購入代金と不動産屋へ支払う仲介手数料を合わせて現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
土地 | 1,030,000 | 現金 | 1,030,000 |
土地の購入金額は1,000,000円ですが、土地の購入に伴い付随費用として30,000円が発生しています。土地の購入に伴って発生した付随費用は土地の取得原価に含めて記帳しますので、土地の取得原価はこれらの合計の1,030,000円となります。したがって左側(借方)に「土地 1,030,000円」と記入します。
いっぽう、土地の購入したことにより現金という資産が減少していますので、右側(貸方)には「現金 1,030,000円」と記入します。