売掛金の代金を期日前に受取ったとき、受取期日までの金利に相当する額を債権額から減免することがあります。これを売上割引といいます。では売上割引を行った時の仕訳はどのようにすればよいのでしょうか。
売上割引は掛け代金の早期決済にともない、その代金債権の一部を減免することをいいますので売上割引という費用グループの勘定科目を使って記帳します。
また売上割引は期日までの金利相当額の割引を行うものであり、利息的な性格を有するものですので支払利息などと同様に損益計算書上は営業外費用として表示することになります(売上値引との違いにご注意ください)。
では、下記の具体例で売上割引を行った時の仕訳をご確認ください。
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売上割引の仕訳例
得意先に対する売掛金30,000円について、決済期日前に代金の支払いがあったため、1,000円の割引を行い、残額は当座預金とした
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
当座預金 | 29,000 | 売掛金 | 30,000 |
売上割引 | 1,000 | - | - |
掛け代金を期日より早く受け取ったことに対し、期日までの利息相当額1,000円の割引を行っております。割引額は売上割引勘定を使って記帳し、支払利息と同様に営業外費用として損益計算書に計上します。
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