買掛金を支払期日の前に支払うことにより、支払期日までの金利に相当する額を支払額から減免してもらえることがあります。これを仕入割引といいます。では仕入割引を受けた時の仕訳はどのようにすればよいのでしょうか。
仕入割引は掛け代金を早期に支払うことにより、その一部を減免してもらうことをいいますので仕入割引という収益グループの勘定科目を使って記帳します。
また仕入割引は期日までの金利相当額の割引を受けるものであり、利息的な性格を有するものですので受取利息などと同様に損益計算書上は営業外収益として表示することになります(仕入値引との違いにご注意ください)。
では、下記の具体例で仕入割引を受けた時の仕訳をご確認ください。
スポンサードリンク
仕入割引の仕訳例
仕入先に対する買掛金10,000円について、支払期日前に支払を行い、30円の割引を受け残額は当座預金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
買掛金 | 10,000 | 当座預金 | 9,970 |
- | - | 仕入割引 | 30 |
掛け代金を早期に支払ったことにより利息相当額の30円の割引を受けています。割引額は仕入割引勘定を使って記帳し、受取利息と同様に営業外収益として損益計算書に計上します。
(このページと関連するページ)
売上割引の仕訳の基礎
仕入値引の記帳の基礎(三分法)
仕入割戻(リベート)の記帳の基礎