社債や国債の利息を受取った時の仕訳の基礎

会社が社債や国債・地方債などの債券(公社債といい有価証券の一部です)を保有している場合、これらの債券に対する利息を受けとることがあります。では、社債や国債などに対する利息を受取った時はどのよう記帳すればよいのでしょうか?

会社が保有している社債や国債などについて利息を受取った時は有価証券利息という収益グループの勘定科目を使って記帳します。
収益グループの勘定科目の仕訳ルールは、発生は右側(貸方)、取消は左側(借方)に記帳することです。

では、下記の具体例で会社が保有している公社債に対する利息を受取った時の仕訳をご確認ください。

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有価証券利息の仕訳例

1.当社が保有しているA社債について利息300円を現金で受け取った。

借方 金額 貸方 金額
現金 300 有価証券利息 300

2.当社が保有している国債について利息500円を受け取り普通預金とした。

借方 金額 貸方 金額
普通預金 500 有価証券利息 500

有価証券利息という収益が発生していますので、右側(貸方)に「受取利息500円」など利息の受取金額を記入してください。同時に現金や普通預金という資産が増加していますので左側(借方)は「現金500円」などとなっています。

なお、有価証券利息は企業の財務活動に関連して発生した収益です。商品の販売やサービスの提供など企業の営業活動から直接的に発生した収益ではありませんので損益計算書上においては、営業外収益という区分に表示されます(表示の話については、簿記学習を始めて間もない場合は無理に理解されなくても大丈夫です。とりあえず、有価証券利息は、損益計算書上は営業外収益というところに書くと認識しておいていただければ結構です)。

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