銀行や外部の第三者などからお金を借りたときは借入金という負債グループの勘定科目を使用して記帳しますが、借入金は返済日までどのくらい期間が残っているかどうかでさらに短期借入金と長期借入金とに分ける場合があります。

短期借入金とは、決算日の翌日から起算して（数えて）1年以内に返済日が到来する借入金のことをいいます。いっぽう長期借入金とは決算日の翌日から起算して1年を超えて決算日が到来する借入金をいいます。

令和4年3月31日決算日を基準に考えた場合、令和5年3月31日（決算日の翌日から起算して1年以内）までに返済期限の到来する借入金が「短期借入金」、それ以降に（決算日の翌日から起算して1年を超えて）返済期限の到来する借入金が「長期借入金」となります。

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短期借入金と長期借入金の仕訳例

（具体例１　短期借入金の仕訳）
取引先より現金300,000円を借り入れた。返済は本日より3か月後に現金で一括返済する予定である。

他者からお金を借りたときは「現金」が増加するとともに「借入金」も増加します。
現金の増加は資産の増加となりますので、借方（向かって左側）に「現金　300,000円」と記帳します。いっぽう反対側の貸方（向かって右側）には借入金300,000円の増加を記帳します。この設問では借入金は3か月後に返済する予定ですので「短期借入金　300,000円」と記帳します。

（具体例２　長期借入金の仕訳）
銀行より現金1,000,000円を借り入れた。借り入れたお金は本日中に当社の普通預金口座へ振り込まれた。なお返済は本日より3年後に一括返済する予定である。

普通預金の増加は資産の増加となりますので、借方（向かって左側）に「普通預金　1,000,000円」と記帳します。いっぽう反対側の貸方（向かって右側）には借入金1,000,000円の増加を記帳します。この設問では借入金は3年後に返済する予定ですので「長期借入金　1,000,000円」と記帳します。