仕訳とは

仕訳とは、複式簿記において取引を記帳することをいいます。
仕訳では、まず一つの取引を2つの要素に分解することから始めます。すべての簿記上の取引はかならず2つの要素に分解することが可能です。
たとえば、機械を現金100円で購入した場合を考えると

1.機械が増える
2.現金が減る

という2つの要素に分解することができます。これを仕訳で表すと次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
機械 100 現金 100

上記の機械や現金などの取引の内容を表す単語は勘定科目といいます。この勘定科目を使って取引の内容を知ることができます。

また上述のように仕訳では取引を2つの要素に分解します。この2つの要素をそれぞれ左側と右側に対照に記載することによって仕訳を作成します。
向かって左側は借方、右側は貸方としいます(借・貸という言葉には特に意味はありません。そういうルールだと割り切って慣れてください)。
借方、貸方に記載するものには次のようなルールがあります。

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借方と貸方に記載するものとは

借方(向かって左側)に記載するもの 貸方(向かって右側)に記載するもの
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
純資産(資本)の減少 純資産(資本)の増加
費用の増加 収益の増加

上記の機械を現金100円で購入した例では、機械という資産の増加を左側(借方)、現金という資産の減少を右側(貸方)に記入しています。
このルールは覚えるよりは、問題を解くことによってなれることが重要です。このルールになれることにより仕訳を作る(仕訳を切るといいます)ことや帳簿を読むことができるようになります。

なお、仕訳ではもう一つ重要な決まりがあります。それは左側(借方)と右側(貸方)の合計金額は必ず一致させるということです。
勘定科目が複数に分かれる場合あっても合計金額は必ず一致させる必要があります。これは大変重要なルールです。もし、仕訳問題を解いているときに右側と左側の金額(合計金額)が一致していないときは必ず見直してください。

簿記の勉強を始めたばかりの方は、仕訳は理屈で覚えることよりもむしろ慣れてしまうことが重要ですので、多くの簿記の仕訳問題を解いて慣れることに重点を置いて学習してください。

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