みなさんは現金といえば何を思い浮かべるでしょうか?
1万円札や千円札などの紙幣や100円玉のような硬貨、最近では電子マネーのようなものを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、簿記の世界で“現金”といえば決してこれらに限られる概念ではありません。
簿記の世界においては、紙幣や硬貨などのほかに以下のようなものも“現金”として扱われます。
1.他人振出の小切手 2.預金手形 3.郵便為替証書(普通為替および定額小為替) 4.配当金領収書 5.公社債の支払期日到来後の利札、等 |
これらは通貨代用証券といわれています。銀行などに持ち込むことによってすぐに換金してもらえるため、簿記上は現金として取り扱うことになっています。
スポンサードリンク
小切手の仕訳例
たとえば、商品代金として1,000円の小切手を受け取ったときは次のように仕訳します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 1,000 | 売上 | 1,000 |
他人振出の小切手も現金として扱うため、現金を増加させる仕訳を行っています。小切手は金融機関に持ち込むことにより、いつでも換金することができます。
(このページと関連するページ)
現金取引の記帳の基礎