複式簿記において取引を記帳する時は仕訳という記帳方法を使用します。
仕訳においては、一つの取引を2つの要素に分解し、2つの要素を左右対称に記録することになります。
この時、向かって左側(借方)と右側(貸方)の合計金額は必ず一致します。これを貸借一致の原則といいます。
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貸借一致の具体例
たとえば、機械を現金100円で購入したという取引の仕訳は以下のようになります
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
機械 | 100 | 現金 | 100 |
上記の例では、機械を現金100円で購入したという取引を、機械が増加したという要素と、現金が減少したという2つの要素に分解し、増加したという要素を左側、減少したという要素を右側に記録しています。この時、左側の金額と右側の金額は100円で一致していることにご注目ください。
では、次にこの100円の機械を90円で販売した時の仕訳は以下のようになります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 90 | 機械 | 100 |
機械売却損 | 10 | - | - |
機械という資産が減少し、逆に現金という資産が増加していますが、上記の仕訳例では100円の機械を90円で売っていますの10円の損失が発生しています。したがって、向かって左側の行数が2行になっていますが、左側と右側の合計金額はやはり100円で一致しています。
このように、仕訳では必ず左側(借方)と右側(貸方)の合計金額は一致します。仮に簿記の仕訳問題でご自身の回答の左側と右側の合計金額が一致していない場合は必ず見直してください。