買掛金と未払金の違い

商品を掛けで仕入れた時の代金支払債務は買掛金という負債グループの勘定科目を使って仕訳することになります。
いっぽう、同じ代金支払債務を表す勘定科目に未払金というものがあります。

買掛金も未払金も金銭を後日支払わなければならない義務(債務)を表す勘定科目であり、負債グループに属する勘定科目になりますが、両者には以下のような違いがあります。

スポンサードリンク

買掛金と未払金との違い

買掛金 商品や材料の仕入など、自社の営業のメインとなる取引によって発生する債務をいいます。
未払金 固定資産や消耗品の購入など、自社の営業のメインとなる取引以外の取引によって発生する債務をいいます。

例えば食料品小売業の場合、食品(商品)を卸業者から仕入れ、これを消費者に販売することを営業の主目的にしていますので、卸売業者から仕入れた食品の購入代金を後払いにしたときの債務は買掛金勘定を使いますが、配達用の自動車を購入した時の代金債務は未払金勘定を使用します。

簿記検定などでは、「商品を掛けで仕入れた」とあれば買掛金、「(固定資産など、商品以外のモノ)を購入し、代金は後日支払うこととした」とあれば未払金を使うという点を間違えないように注意してください。

スポンサードリンク