クレジットカードで商品を売り上げた時の仕訳の基礎

お店で商品を購入する場合、お金で代金を支払うのではなく、クレジットカードを利用して代金を決済する場合があります。このようにクレジットカードで商品を販売した場合、お店側はどのように処理すればよいのでしょうか?

クレジットカードで商品した場合、お店はお客さんから直接代金を受け取るのではなく、後日にクレジット会社(信販会社)から商品の代金を支払ってもらうことになります。したがってお店はこのクレジット会社からお金を受け取ることができる権利(債権)を得ることになりますのでこれをクレジット売掛金勘定という資産勘定をつかって記帳することになります。

ただし、お店は商品代金をそのままクレジット会社から受け取るわけではありません。商品の販売代金からクレジット会社の取り分である手数料を差し引かれた金額を受け取ることになります。このクレジット会社の取り分は支払手数料という費用グループの勘定科目を使って仕訳し、商品を販売した時などの費用として処理することになります。

では、さっそく下記の具体例でお店が商品を販売し、クレジットカードで決済された時の仕訳をご確認ください。

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クレジット売掛金の仕訳例

1.1,000円の商品を販売し、代金はクレジットカードで決済された。なおクレジット会社への支払手数料50円関しては商品販売時に計上することとする。

借方 金額 貸方 金額
クレジット売掛金 950 売上 1,000
支払手数料 50

2.クレジット会社より、上記の商品代金よりクレジット会社に対する手数料を差し引いた残金が普通預金口座に入金された。

借方 金額 貸方 金額
普通預金 950 クレジット売掛金 950

クレジットカードで商品を販売することにより、後日クレジット会社から代金を受け取ることができる権利(資産)を得るため、クレジット売掛金という資産の増加として処理します。ただし、商品代金の全額を受け取るわけではなく、商品代金からクレジット会社の取り分である手数料を差し引いた金額を受け取ることになるため、クレジット売掛金の計上額は商品の販売代金1,000円からクレジット会社に対する手数料50円を引いた残額950円となります。
なおクレジット会社に対する手数料は商品販売時に計上するとあるため、商品の販売時に支払手数料50円を費用として処理することになります。

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