消耗品購入時の仕訳の基礎(資産計上する方法)

事務所や店舗で使用するペンやノート、コピー用紙や紙コップなど、短期的に使い切ってしまうものを消耗品といいます。
消耗品は使用した期の費用として処理することになりますが、その記帳方法については次のように2つの方法があります。

1.購入時に消耗品(資産)として計上し、使用した分を消耗品から消耗品費(費用)に振り替える方法

2.購入時に消耗品費(費用)として計上し、期末に未使用分を消耗品費から消耗品(資産)に振り替える方法

上記2つの方法のうち、このページでは1の購入時に資産として計上する方法についてご紹介します(2の購入時に費用として計上する方法については消耗品購入時の仕訳の基礎(費用処理する方法)をご参照ください)。

消耗品を購入した時に資産として計上する方法では、購入した消耗品の金額を消耗品勘定という資産グループの勘定科目を使って記帳します。
その後、決算時などにおいて当該期間の消耗品の使用数量を測定し、使用分については消耗品勘定から消耗品費勘定という費用グループの勘定科目に振り替えて費用として計上することになります。

では、下記の具体例で消耗品の購入時、決算時における仕訳をご確認ください。

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消耗品の仕訳(購入時に資産として計上する方法)

1.事務所で使用するペンやノートなどの文具10,000円分を現金を支払って購入した。なお当社では消耗品の仕訳について、いったん消耗品勘定を使って資産計上し、決算時に使用分を消耗品費勘定(費用)に振り替える方法を採用している。

借方 金額 貸方 金額
消耗品 10,000 現金 10,000

2.決算日において、上記文具の在庫を確認した結果、当期の未使用分は7,000円分であり、使用分は3,000円分であった。

借方 金額 貸方 金額
消耗品費 3,000 消耗品 3,000

この方法では、購入時に購入額分の全額をいったん消耗品勘定という資産勘定に計上します。上記1の仕訳では購入額の10,000円分全額を「消耗品 10,000円」として資産計上しています。
その後、決算時に在庫の調査(棚卸)を行い、当該期間の使用分を消耗品勘定から消耗品費勘定という費用勘定に振り替え、使用分を当期の費用として処理することになります。上記2の仕訳では当期の使用分3,000円について消耗品勘定(資産)から消耗品費勘定(費用)に振り替えて費用として処理しています。

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